FY18(2019年3月期)の振り返り

FY18(2019年3月期)の振り返り(2019年3月29日)

 

 

 代表取締役社長の矢田でございます。

 

 FY18(2019年3月期)も無事に過ごせていることにつき、役職員を代表し、取引各社・株主の皆様に感謝申し上げます。定性面の振り返りをポストしておきます。

 

 

■FY18の振り返り ※定性面のみ

 

 

<商品開発面>1年前にポストした内容:「隣接マーケットへの商品開発を積極化」

 

 

●インフルエンサーマーケティング領域について、株式会社Find Model100%子会社化いたしました。インフルエンサーのキャスティングを中心とした同社事業(デジタル宣伝広告領域となります。)に、自ら手を触れて実行してみた上で、相当に手ごたえを感じているところです。そもそも隣接市場への展開は、3年前から念頭にいれていたものではありますが、業績インパクトを与えるほどのものとしては、なかなか顕在化できずにいたものの、ようやくここで「手ごたえあり」といったところです。市場成長度、利益率、既存事業シナジー、アジア展開の可能性、営業方策等々、総合的に判断して、今後の軸となりえるものをスタートすることができたと考えています。

 

 

<事業運営面>1年前にポストした内容:成長率を意識した投資を積極化、顧客数増加を積極化

 

 

●成長率を意識した投資

 前述したFind Modelは、隣接市場(宣伝広告領域)展開であるとともに、成長率としても既存サービスのそれを上回る可能性があるものとなりそうです。従って、中期的には同事業の成長率は既存事業のそれを大きく上まわるようにブーストさせていくように推進していきたいと考えております。

 

 今年8月にCROSSCOOP新橋の新規設営を開示しておりますが、これは従来のCROSSCOOPの拠点展開とは大きく違う要素をもっています。こちらは投資規模による成長率を求めただけではありません。本質は「単価と粗利」を1ランク高く設定したものであります。同拠点は、国内販売席を「約5割増加」する規模感となるものではありますが、想定稼働率到達時点の売上高は「約8割増加」する規模感として設計しています。また、その設備もテクノロジーソリューションを追加していく予定としており、オフィスの新たな可能性を創造していくパイロットモデルとなればよいなと考えております。

 

●想定外の好材料

 アットプレスの単価向上を推進(KPIグラフ参照)してきましたが、プレスリリースサービスは、該当マーケットのオーガニック成長依存が強い性質があり、不景気耐性が強い一方で、好景気にブーストさせづらいという性質を持ち合わせておりました。インフルエンサーマーケティングも同様でありますが、SNSへの情報発信を付加価値として追加することで高プラン化が進行し(販売単価が20%割前後上昇しています。またその進行過程で顧客層の一部入れ替えが発生したことはやむを得ないと判断し断行しています。)たことは、期初に計画していなかった好材料であると思っております。単価の推移をみれば明らかに非連続なものを実現できております。とりわけこの4Qなどは営業日が少ないこともあり配信数が鈍化する部分を単価が相当にカバーするという現象が起きております。

 

●顧客数を意識した投資

 顧客数を増加させる目的とした目立った投資は、年度内に開示するには至りませんでした。とはいえ、プロダクト開発方針として内々にはいろいろ進捗しているものもあるため、ローンチするタイミングで改めてご報告させていただければと存じます。

 

 

<総括>

 1年前に表明していた方針についてはある程度は網羅的に推進してきたと考えています。定量的には売上高・営業利益ともに過去最高をマークする計画としておりますが、3Qでの進捗は概ね良好(3Q決算資料15P記載)であり、4Qも特に大きな事故もなく運営できました。

 

なによりもFY18は、

 

・広報市場から隣接する宣伝広告市場という大きな市場で戦う素地を得ることができたこと
・オフィスシェアリング市場が急拡大してきているという手ごたえを感じることができたこと

 

という2つの注力セグメントの将来の姿を強く方向づける材料を得ることができました。経営責任者としては、近いうちに中期経営計画をお伝えすることを計画しており、FY19方針などは中期経営計画の開示の後にお伝えできればと考えております。

 

 

 皆様におかれましては、FY19も引き続きのご支援のほどお願いいたします。