2022年3月期 第3四半期(通期)連結決算の概要について

2022年3月期 第3四半期(通期)連結決算の概要について(2022年2月4日)

 

 

代表取締役社長の矢田でございます。

 

■第3四半期 連結決算サマリー開示資料はこちら

<3Q累計>
 売上高    3,525百万円(前年比 102.4%)
 EBITDA    527百万円(前年比 103.4%)
 営業利益    207百万円(前年比 168.3%)
<3Qのみ>
 売上高     1,176百万円(前年比 97.1%)
 営業利益    102百万円(前年比 198.1%)

 

 

 

 

 3Qは長きに渡る緊急事態宣言明けで経済喚起策等を期待する声もあったものの、結果的に様子見相場として進行し終盤にはオミクロン株への警戒へと、なかなかコロナと共存とはいかないもどかしい期間と感じております。当社業績としては横ばい推移という状況で進行し、売上構成比はデジタルPR事業(58%):シェアオフィス事業(42%)となり、事業ポートフォリオは、デジタルPR傾向寄りの進行となっており、営業利益においては約3年ぶりの水準となりました。
 足元の外部環境はというと、オミクロン波はより身近なものとなり、当社スタッフも感染ないし同居人感染による自宅隔離が複数発生しております。幸い軽症で自宅療養による自然治癒となる傾向です。身近なものになるにつれ、極度な慎重論からwithコロナシフトへと意識変化タイミング(参考:日経新聞『コロナ扱い「インフル並みに」60%』)とも感じているところであります。
 FY22はwithコロナ社会への進行年度になる兆しと捉え、中期経営戦略を策定するとともに、ステークホルダーに対してより刷新感ある中期方向感をお示しできるよう準備している最中であります。

 

 

■デジタルPR事業(3Q累計)

売上高           2,007百万円(前年比 113.3%)
セグメント利益        485百万円(前年比 149.3%)
主要KPI
 -インフルエンサーPR案件数    723件(前年比 128.1%)
 -リリース配信数       35,672件(前年比 112.3%)
 -クリッピング案件数     12,097件(前年比 117.4%)

 

 

 

 

 この3Qにおいては、行動制限明けの目立った爆発的喚起があることもなく概ね横ばい推移状況であります。新規顧客の獲得がおとなしい印象をうけるとともに、 既顧客全体の動きとしてもPRの力強さに欠く傾向がやや見受けられたというのが率直なところであります。行動制限に直撃する業種の方々は、いつ何時でも引ける体制での営業活動を強いられており、リードタイムの長いプロモーション計画(特にリアルプロモーション)を立てづらいのがその背景なのかもしれません。
 当社では、この3Q中盤よりそれまで停止していた営業体制の段階的強化を進行しておりますが、中期戦略の芯となるプロダクト強化推進(付加価値指標の最大化)を急ピッチで進めているところであります。全サービスの顧客基盤をアセットとして、営業のみならずプロダクト開発への攻めの姿勢に転換して行く所存であります。

 

 

■シェアオフィス事業(3Q累計)

売上高        1,517百万円(前年比 90.9%)
セグメント利益     23百万円(前年比 20.7%)
主要KPI
 -累計稼働席     21,814席(前年比 91.1%)

 

 

 

 

 この1年半『海外ウェイトを減らし国内拠点回帰』で統廃合進行してまいりました。企業の働き方ガイドはハイブリッド型(週に2~3日出社)運用が多く見受けられます。そして、行動制限解除とともに内覧増加という流れは従来から発現していることと、新年度へ向けwithコロナへの社会進行を踏まえたときに、シェアオフィスに求められているプロダクト像は『自前オフィスよりも高グレード、高セキュア』という部分に至りました。
 加えて、都心部における空室率推移も高止まり~微改善状況、大規模ハイグレードビルの竣工が控えていること(参考:日経新聞『都心オフィス空室率、21年12月は6.33% 2カ月連続低下』)を踏まえれば、『アッパーグレード比を高めるような拠点』としていくことで中小規模~大手の網羅的な競争力を高めることができると考えているところです。
 なお、この1月からオープンした日本橋拠点は、もとよりテレキューブ等のWEB会議個室を多く設置しているところ、まん延防止期は内覧が想定より鈍いものの、実際の契約利用者は無事進行している状況で期待しているところであります。

 

 

■中期経営戦略の策定について

 冒頭で少し記載しましたが、FY19に3カ年の中期計画を発表しましたが前提たる社会構造がコロナ禍により大きく崩れ、順当進行していたものの計画発表から1年半でとりさげました。その後、コロナ禍は長期化したものの、withコロナへの社会行動進行となることが想定される『FY22を起点とした中期経営ビジョンや戦略、体制』をお示しし改めて開示してリスタートをきりたいと考えております。5月上旬のタイミングで本件を網羅的にお示しするよう進行していく予定であります。

 

 以上をもちまして、3Qの決算概要説明とさせていただきました。
 投資家の皆様におかれましては引き続きのご支援のほどよろしくお願いいたします。