株式公開後の人材調達効率について

株式公開後の人材調達効率について(2016年08月29日)

 

 代表取締役社長の矢田でございます。

 当社では、今年度の人員増強を、期首(4月)に実施するという運営をしております。結果として、先般開示したQ1の経営成績については、おとなしめの数字(特に営業利益)となり、投資家の皆様には多少ご心配をおかけいたしました。この人員採用ならびに採用活動に関することを(ここでは便宜上、優秀か否かという定性面は割愛)ご説明申し上げます。

(1)新規採用効率について

 昨年12月に株式公開した後に実施している大掛かりな募集活動というのは、翌年度の新卒採用ということになるわけですが、過去6年間の新卒採用(いずれもリクナビで実施)をしている経験から、明らかに会社説明会への応募量が増加したという手応えを感じています。採用はマッチング精度を追求しなくてはならないという意見もありますが、そもそも募集量が一定ボリューム以上に到達していなかった当社としては、かなり前向きに捉えることができております。これは明らかに株式公開が契機となっていると考えています。

(2)離職率について

離職率の計算方法は会社単位で違うものの、当社では以下のような離職率を指標としています。
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離職率(%)= 期中退職者数 /(期首人数+期中入社)
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この計算方法を12ヶ月期間で半年ずらしながら移動平均で指標をみています。
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2014年10月~1年間  16.8% ※確定値
2015年04月~1年間  17.4% ※確定値
2015年10月~1年間  9.6% ※着地見込み ←あと1ヶ月ありますがほぼ確定値です。
2016年04月~1年間  6~8% ※着地見込み ←あと7ヶ月ありますがこの程度になる見込みです。
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明らかに離職率が低減している傾向がでております。

今年度について

 Q1に集中増強した新人は、Q2現在において既に大事な戦力になり始めています。既存の先輩社員に大きな離脱もありません。従来までであれば、このタイミングから新人補充と育成トレーニングということを社内各所で実施していたことを考えれば、今年度はその運営体制が非常に強固なものになってきていることを感じています。人材投資というのは、耳障りのよい言葉であるものの、実際にどのように戦力化しているのかがわかりにくい部分もあります。その点においては、当社では、明確に定着率が高まる内部環境が構築されてきており戦力化がはかれてきているということをお伝えいたします。

 なお、人員を新卒一括採用とするか通年採用にするかは人材市場の外部環境にあわせて適宜変化させていく予定ではありますが、前述したとおり、当社の人材投資は、着々と事業組織に根付いていく体制を整えていることを今回補足説明とさせていただきました。

 現在Q2進行中ではございますが、事業進捗を加速させるべく組織一体となり進めてまいります。